東戸塚の自宅の一室で、ヴァイオリンを作っています。
以前には、都内の弦楽器店でお客様の楽器やお店で販売する楽器の修理や調整をしていました。
長年お客様とお話しして、音の調整をさせて頂くなかで気づいたことがあります。
楽器を弾く人が音に求めるイメージは人それぞれ、特にプロの方々は様々な音のイメージを持っています。音の出しやすさ、良く鳴っている状態、明るい音が好き、豊かな音が良い、通る音にしてほしい・・・
いろいろな言葉の違いはあっても楽器がいちばん素直に鳴っている、倍音の豊富な状態に調整ができたときに、良くなった!満足した!と言っていただけるようなのです。
音の面だけでなく、駒の高さや指板の反りの深さなどをととのえることで驚くほど弾きやすく、表現の幅が広がることもあります。
工房とも呼べないくらいの、小さな作業場ですが、使う人と楽器によりそうことを一番に考えて、日々を重ねています。
塚原 陽子